共育者に聴く

21世紀共育ラボでは、

共に育つということを実践されている方を「共育者」と呼び、

​その実践内容をインタビューさせていただくことにしています。

五島秀一さんインタビュー vol.2

最終更新: 2019年12月21日


今回も、五島秀一さんにお願いしています。

連続3回の2回目は、純粋哲学研究会で伝えていきたい哲学や日本文化の良さについてお話しいただいています。

五島秀一(ごとうしゅういち)

物理学者、科学者、中小企業診断士、

経営コンサルタント、ヒーラー。

五島氏主宰、超越気功協会HP:

https://www.choetsukiko.com/



—— 五島先生は21世紀共育ラボで、純粋哲学講座というタイトルで30回以上講義をなさっていらっしゃいますけれど、そのことについて伺いたいと思います。

五島: これはね、要するに日本の良さっていうのがどんどん廃れていってるのはなぜか、という問いからなんですよ。着物文化しかり、刀鍛冶にしても、漆塗りにしても金箔士にしても何にしてもね、それは語らないからなんです。弟子を採っても長続きしない。沈黙が多すぎるんですよ。ここはどうやるんですか?って聞かれても、技術は体得しろっていう話になっていてどんどん廃れる。で、今や外国人が伝統工芸を継いでる。彼らはロジックで入ります。なぜこのようなやり方をするのですか?と。それに対してロジカルに答えないと彼らは理解できないでしょ?ロジカルに答えられたものだけが外国人でも日本人でも後継者を得て生き延びているわけです。だから、語ることですよ!

生きる営みを語ることを僕は哲学と呼んでいます。だって哲学の哲って口を折るって書くでしょう。口を折るって、発音するという意味です。発音する時、口が折られていきます。語らなきゃいけないんですよ。生きることを語る。言語化する。語られないものは世界に伝わらない。残らない。生き方とか生きざまを語らなければ、残っていかないし、皆で共にディスカッションすることができなくなる。哲学と言い始めたのは、もともとは日本の息吹というか、日本の源流っていうか、何か次代に伝えるためにはきちんと語るという必要からです。

—— 先生はその中でどんなことを一番語っていきたいですか?

五島: 僕の意見はどうでもいいんですよ。僕のオリジナルを残そうなんて、はなから思っていない。日本の良さを残す。ひいてはそれが世界に貢献する。いつの時代も真理を求める人はたくさんいらっしゃったと思います。科学的な思考を基に、哲学を進めていけば、もっと有意義なディスカッションが生まれると思っています。

—— 日本の良さとは例えばどのようなことをお考えですか?

五島: 日本民族に根差した世界に対する役割といったものに関心があります。例えば英語では I を使いますが、日本民族が語る時は I ではなく We になると思うんですよ。We want to do. とかね。そういう集合意識のようなものが日本人にはあるでしょ?そこから集団主義というものが生まれて、集団のためにある意味犠牲にする面もありますけれど、西洋人が語れば I になることも我々は最初から We だろうと思う。

—— I(私は)から語る文化と We(私たちは)から語る文化の違いがある中で、その言葉の使い方に反映される日本の良さを語る際に注意することと言いますと、何でしょうか?

五島: We と言うからには最初から集団ですから、責任と権限という点で曖昧になりますよね。だから、We であるがゆえにブレイクダウンして、じゃあその中であなたはこういう役割っていう、We の次に I が来ないと説得力がないと思う。

—— We の次に I ですか?

五島: We と I が別物と言っているんじゃなくて、簡単に言うと I というのがユング流に言うと表面意識で、We というのが潜在意識あるいは集合無意識なるものかな。これを日本人は別々に捉えずに理解できるだろうから I が喋れて We も喋れる。そんな風に思ってます。

日本人は We の中に元々閉じこもっていたのが I の練習をさせられ、今やどんどんどんどん I の表現になっていってます。でも I と We の中間に Identity があって、I – Identity – Weですね、つまり、私はこう思うって言った時に、なぜそう思うか、そこに一種の郷愁というか懐かしさ、日本人のルーツって言うか、日本人らしさ、英語で言う Identity 、依って立つところがあって更にその奥に広大な We があるんです。

Identity と言うと、ちょっとまだ偏狭ですね。例えば沖縄にとっての Identity、島国で海洋国家で昔は琉球と呼ばれ本土(ヤマトンチュ)とは全く違う。何ていうか、生まれつき神と共にあり、国家よりも神の方が優先される。ちょっとこの Identity だけだと地方止まりです。

I は I で、政治家が立候補した時に「わたくしはこの郷土を愛しています。なぜならわたくしが生まれ育ったところで、わたくしのものの考え方に影響を与えています。」て言うと、その政治家の Identity ですよ。それが例えば北海道にも全国にも言えるかって言うと、ちょっと無理があるでしょ?でもそういう Identity に根差す I を We って呼んでいるわけですよ。

—— 「私」(I)って言った時に周りの環境とか社会(We)もすでに包含されて I を作っているという意味で Identity と言うわけですね。

五島: そうそうそうそう。で、Identity を体現化したものをトポスって言うんだけど、心の拠り所ですね。震災によって浮かび上がってきたのは、トポスを失うと人は生きる意欲をなくすということです。

—— 心の拠り所。哲学は生きる営みを語ること、と言われましたけれど、生きる上での…

五島: 土台ですよ。生きる土台。純粋哲学講座では僕だけが突出して講師をやってますけど、ほんとは全員でやってもらいたいわけ。皆が自分を自己開示していくといいんです。よく中国台湾の人から「日本人はいつまでインサイドをやりますか?」って言われるんです。インサイド、取り入れる歴史が長いんだと思います。神武天皇が即位されて以来何をやったかというと、中国から輸入し、ヨーロッパから輸入し、アメリカから輸入してきた。最近、日本人らしさというのを世界にアウトサイドしていますけど、ようやく始まったばかりで表現が苦手なんです。しかし私は苦手なんだって自分の中にこもってしまうと、天岩戸隠れと一緒ですね、これは(笑)。

アウトサイドに行く時に必ず通るのが I 、Identity 、Identity を体現したトポス、それから We。インサイドだけじゃもう駄目なんですよ。まして移民国家になるとすればですよ、法律がどうであれ、賛成とか反対とかいう以前に、物理的に労働力人口が不足してますから避けて通れないと思う。そうした時に、日本の文化やしきたりを伝えてあげなければ、ただ迷惑をこうむるとか、あの人たちとは付き合うなとか、それが日本民族の特殊性だとか言っても、物理的に成り立たないと思うんです。表現していかないと。実際に田舎の方に行くと人手不足です。いくら求人募集貼り出して時給を上げても人が来ない。だから外国人を雇って日本文化とかマナー、挨拶の仕方とか年間行事はこうなってますとか、目上の人に対してはこんな風にしてなど教えてあげることが必要で、それこそアウトサイドになると思うんです。

—— この観点では、共育をどのようにお考えですか?

五島: 共育の対象は文化だろうと思う。文明と文化の定義はあいまいなんですけどね。文明というのはどちらかと言うと目に見えるものではっきり言って弱い。文化は輸出すべきというか、そうできると思う。

—— 文化はどちらかと言うと目に見えない…

五島:目に見えない生活様式だったり、バックグラウンドだったりする。結局日本語の多様性というのは、文明より文化を表現するのにふさわしいんですよ。「あでやかな」とか「華麗な」とか言われても、ピンと来ないと思いますよ、外国の人は。文明を表現するんだったら複雑な日本語はいらない。科学技術に対しては英語の方が便利ですよ、簡潔だから。でも、どんなに複雑で奥深いことでもロジックを駆使して、日本文化を輸出すべきです。

—— 科学的な思考を基に言葉を通して見える形でも日本の良さ、日本文化を伝える土台を作り伝えていくのですね。

(インタビュアー・平井みどり)

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