共育者に聴く

21世紀共育ラボでは、

共に育つということを実践されている方を「共育者」と呼び、

​その実践内容をインタビューさせていただくことにしています。

橋本雅子さんインタビュー vol.3

最終更新: 2019年12月21日


今回も橋本雅子さんにお願いしています。

連続3回の最終回は、INORI桜(いのりさくら)プロジェクトについての想いなどを語っていただきました。

橋本雅子(はしもとまさこ)

ちぎり絵作家、あろは〜呼吸法代表

あろは〜呼吸法ホームページ:

https://www.alohakokyu.com




—— これから雅子さんが中心となって、一般社団法人ちいさなありがとう基金による「INORI桜プロジェクト」が開催されていくわけですが、これについてお話しいただけますか?

橋本:そのINORI桜プロジェクトというのは、一つの桜の作品を皆さんで力を合わせて創りましょうというものです。

—— 従来の雅子さんのご活動は、お一人で一つの作品を仕上げるスタイルですが、今度は桜というテーマでグループで一つ創りましょうということですね。この辺り何か違いがあると思うのですが。

橋本:そうですね。一つの作品は先ほどの祈りという意味で言うと、一人の祈りの力ですけど、グループで創るならグループの祈りの力が作品に込められる、より大きな祈りのパワーがそこに入ると私は思っています。

—— それは例えば、一人の祈りが1だとしたら、5人ですると掛ける5になるということでしょうか。

橋本:10人だったら掛ける10ですよね。一人でも大きな祈りの力があると思われるのですが、簡単に考えても5倍、そんな大きなエネルギーが一つの作品に込められるということです。それを日本の各地とか、もっと大きく世界の各地に飾っておくと、そこから私の言った宇宙の元というところにその作品を通じてのエネルギーがすっと行くのではないかと思っているのです。

—— 作品を通してエネルギーが。なるほど。

橋本:宇宙の元までエネルギーが行くということは、宇宙の元とその作品がパイプで繋がることだと思います。宇宙の元はいわゆる祈りの元だから、祈りがこもった作品が宇宙の元とパイプで繋がっていたら、祈りのエネルギーが地球に届くと私は思うのです。とにかくパイプでエネルギーが作品にどんどん下りてくるのではないかと。

ちょっと話は逸れますが、なぜ『モナリザ』とかモネの絵とかピカソとか有名な方の絵が時代が移り変わっても皆さんがそこから素晴らしいものを受け取るかと言ったら、そこにはものすごいエネルギーのパイプがあるからだと思うのです。 

でも、有名なアーチストでなくても皆さんの祈りのエネルギーが込められた作品というのはちゃんとパイプと繋がれてもしかしたら災害が起こったかもしれない場所にそれを飾っていたから免れたとか、それ位の力があるのではないかと私は思っています。

—— もしかしたら大難が中難になるような。

橋本:そうです。

東京オリンピックまでにいろいろな場所に桜の作品を据えて、INORI桜が咲いてよい祈りのエネルギーを発することで、まずは日本からそして地球もよいエネルギーで包まれるようにできたらなという想いが私の中にあります。

プロジェクトメンバーそれぞれにまた別の想いも乗っかっているので、さらにいいんじゃないかと思っています。

—— プロジェクトはこれから1年と数ヶ月間の予定でスタートする訳ですね。そして今おっしゃったように日本各地でINORI桜の花が咲いていく。桜のちぎり絵をどんどん創っていただくことで、その一つひとつの場所に宇宙とのパイプができ、祈りのエネルギーが常に広がっていくのですね。

橋本:そうだと思います。小さな作品もあれば、大きな作品もできるでしょうが、そこに込められたエネルギーというのは素晴らしくいいエネルギーだと思うので。

—— 場を共有してみんなで一つの作品を創ることに関してはどんな風にお考えですか?

橋本:これは一回ほんとに体験していただきたいのですけど、私は、みんなで創るとこんなに楽しくよりワクワクとしたものができるのだなと思いました。力を合わせるということの大切さを忘れず、みんなで相談しながら「ここはこんな色にした方がいいんじゃない?」とか「どっちから光が射しているの?」なんて言いながら創る楽しさを一回味わって欲しいと思います。昔々自分の子どもの頃は、大きな紙にみんなで絵を描いたことがあったなと、思い出したりとかして。

ちぎって貼るという作業は1歳に満たない子もできるのです。今までワークショップをしてきて、一番小さい子は生後8ヶ月の子でした。一番上は87歳のおばあちゃまだったのですけど、もっと上の方でもできると思います。

—— 年齢を問わずほぼ誰にでもできるということですね。

橋本:はい。世代問わず一緒に楽しめるものです。

—— ちぎり絵は五感を発達させると雅子さんはおっしゃっていますが、それは和紙という要素も大きいのでしょうか?

橋本:大きいと思います。普通の紙だとビリビリビリという感じで破れるのが、和紙だとちょっと繊維が出たり、何か柔らかい感触だったり、産地によっても違いますけど、色でもちぎるという作業でも五感にもいいし、香りはないけれど、香りがするような色をしているのですね。和紙に使う元の木は、楮(こうぞ)だったらこんな香りとか、他の木だったらこんな香りとかきっとあるんですよ。

—— なるほど五感が豊かになると思いますね。私も含め現代の社会で生きる人たちは五感を働かせる機会が減っていると感じますが、、、、。

橋本:今は紙の本も減って電子書籍になったりしてますが、やっぱり一枚一枚紙をめくることによって目とか手とかに訴えることはあると思うのです。

—— 五感を豊かにすることは、情緒の豊かさに繋がっていきますよね。

橋本:絶対繋がりますね。

—— 今という時代は日本人が時間をかけて育んできたものがちょっとずつ忘れ去られていっているようなところがありますけど、ちぎり絵では日本の伝統文化でもある和紙を使うという意味でも私たちが思い出したい何かがそこにあるという気がしますね。ちぎり絵は五感や情緒を育み、自分の内側に目を向けることに繋がっていくかと思うのですけど。

橋本:普段お仕事をされている方は大抵左脳を一生懸命使うじゃないですか、五感を使うと右脳が活性化するのですよね、ちぎり絵のワークショップをすると左脳と右脳のバランスが良くなったりとか、癒された表情になったりとか、目が綺麗になって肌もキラキラしてきますよ。

—— 先ほど無心とおっしゃっていましたけど、その無心の状態をみんなで一緒に創り上げていく。

橋本:そこでまた結束も生まれて。

—— 心と心が触れ合う場にもなっていくのでしょうね。

橋本:グループで作品を創ると、本当はこうしたかったのにとかいろいろな方の想いがある訳ですが、思うようにならない楽しさがあるのです。

—— 思うようにならない楽しさですか?それはどんなものでしょうか?

橋本:本当は自分だったらここにこういう色を持ってくるのにという場所に他の方が貼るじゃないですか。自分の中では違うなと思ったとしても、みんなで創っているからそれを容認するじゃないですか。それで、出来上がったものを見ると例えばここにその方が濃いピンクを貼ったおかげでものすごく陰影ができていたりとか、分からないものが後で分かったりという感動が生まれるのです。

—— なるほど、それは一人ではできなかったことですね。

橋本:はい、一人でやったのでは味わえないものが味わえます。それでもどうしてもおかしいではないかという時には、その上に貼ればよい。

—— 一度貼ったものの上に貼ることができるのですね。 橋本:譲り合いながらすればよいし、協調性が生まれます。 —— お互いに対する敬意を持つことでしょうか。調和するということですね。 橋本:はい。だから作品の中に思いやりもあれば、愛もあり、調和もある。謙虚な部分もあれば、きちんとここは根を張りましょうみたいなグラウンディングした気持ちもあって、全部がこの中に含まれているのです。愛、調和、感謝という宇宙意識がそもそも皆さんの中に生まれながらにあるので、よりエネルギーが強くなると思いました。

—— このINORI桜プロジェクトはどんなものを生み出していくとお考えでしょうか?

橋本:まだどんな風に広がっていくのか分からないし、どんなものを生み出していくかも分からないのですが、なんかワクワクしかないのです。

—— こうして向かい合っていると、雅子さんはキラキラとしているように見えます。そして、とてもワクワクしてらっしゃるのが、私にもひしひしと感じられてこちらもワクワクしてきます。

これからINORI桜プロジェクトの中で、雅子さんのそのキラキラがどんどん広がって、創る人たちのキラキラも広がって、日本中がキラキラしていくのではないかと期待します。

橋本:プロジェクトメンバーのキラキラ度はもっと凄いですから、ぜひメンバーの皆さんにも会っていただきたいですね。

—— はいそうですね。また別の機会にプロジェクトメンバーのご紹介もできたらと思っています。それでは今日はこの辺でインタビューを終わりたいと思います。

橋本:皆さまのご参加を心からお待ちしています。

—— はい。雅子さん、長時間に渡りありがとうございました。


(インタビュアー・長岡 純)

【イベント情報】

橋本雅子 ちぎり絵個展 「Just Breathe」 ●会期2019年2月15日〜17日

11:00~18:00 (最終日のみ16:00まで) ※会場は18時に閉館します

●会場:長居パークサイドギャラリー 大阪府大阪市住吉区長居東4丁目2−7 長居中央ビル 402号室 http://www.nagai-parkside-gallery.site/access/


●個展タイトルの「Just Breathe」は、呼吸をしていること、今ここを生きていること。時の移行をイメージした作品や、植物などの作品を展示予定。すべて和紙で表現している。

●同時開催:「Lanakoi Popup shop」 Hula dancer SakiとMiyuuがハワイでしか採取できないSunrise shellを使ったアクセサリーや、ハワイ語をモチーフにしたTシャツなどを販売。 Mahalo https://lanakoi.thebase.in


#橋本雅子

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