共育者に聴く

21世紀共育ラボでは、

共に育つということを実践されている方を「共育者」と呼び、

​その実践内容をインタビューさせていただくことにしています。

橋本雅子さんインタビュー vol.1

最終更新: 2019年12月21日


今回は、橋本雅子さんにお願いいたします。

インタビューはこれから隔週で3回に渡って連載されます。

1回目は、ちぎり絵との出会いからどのように活動を始めていかれたかなど語っていただきました。

橋本雅子(はしもとまさこ)

ちぎり絵作家、あろは〜呼吸法代表

あろは〜呼吸法ホームページ:

https://www.alohakokyu.com





—— ちぎり絵作家であり、あろは〜呼吸法代表でもいらっしゃる橋本雅子さんにまず、ちぎり絵とどんな出会いをしたのかから伺いたいと思います。

橋本:出会ったのは2000年なので、19年近く前になるのですが、友人にランチに行こうと誘われて行ったそのお店にちぎり絵が飾ってありました。よくある雰囲気の日本ぽいお花だったり金魚だったりちょっと和紙の毛羽立ったのを生かしたちぎり絵がずっと廊下からお部屋まであり、ちぎり絵いいな〜って思った時に、”はっ!”とひらめき、和紙でハワイの景色を創りたいと思ったのです。

—— 和紙と言えばふつう日本的なものを連想すると思うのですが、ハワイの景色をと思われたのはなぜですか?

私は全く美術系の学校に行った訳でもないし、そういった勉強をしてきた訳でもないのですけど、その頃ちょうどフラを習っていて、ホノルルマラソンに何回か出させてもらって、ハワイの自然とか土地から何かすごく豊かなものを頂いてたのです。精神的に。それでいつかハワイに私がお返しできることはないかとずっと思っていて、なかなか上手にならないフラダンスではお返しできない、何かないかなと、そんな矢先にちぎり絵を見て、自然の木からできている和紙を使ってハワイの景色を創りたいというのがピコンときたのです。

—— それからすぐにやってみられたのですね。

橋本:帰ってすぐやろうと思ったのですが、全く分からないので、そのお店に聞きました。連絡先を教えていただいたのでアポイントを取って、レストランに連れて行ってくれたお友達と一緒に、ちぎり絵の個人レッスンを受けたのです。一回では上手くできないというのはあると思いますが、そのやり方は私が表現したい方法ではないと思いました。いくつか作品を創ったのですが、何かもっと自分の頭に描いたものができる手法はないか、そこから自分でやってみようと思い、自分で創り始めたのです。

—— 最初に創られたのはどんな作品でしたか?

橋本:カメハメハ大王です。敬意を表したいと思ってカメハメハ大王にしました。今でいうと全然上手ではないのですけど、情熱があるので、その作品は大事です。それから、ハワイに咲いているプルメリアやハイビスカスなど植物を創ったり、フラダンサーや自分の好きな場所や好きな葉っぱなど、どんどんどんどん創っているうちに自己流がどんどん出来上がってきて、毎日のように楽しくてしょうがなくてたくさんの作品があっという間に増えていきました。

その時に和紙についても、教えて頂いたものと自分はちょっと違っていたので、どんな色合いや手触りの和紙が良いかと、和紙屋さんに行くようになりました。

—— 和紙にそれまで縁があったのですか?

橋本:全くありません。和紙屋さんに行ったら色々あるのです。日本にしかないような派手ではないけれども植物の色そのままが出ているような紙や、黄色なら黄色で山吹色から何から、こんなに色ってたくさんあるんだと思いました。和紙も地方によって全然違って、そのことにも魅了され私がやりたいちぎり絵のために、産地がどこというこだわりは持たずに色々な和紙を集めてきて、色と手触りをとにかく試してみました。

—— その結果はどうでしたか?

橋本:はい。試してみると、これはちぎり絵に合っている、これは合わないというのが出てきました。それでたくさん作品を創ったところで、自分でそれをコピーしてお友達用にカレンダーを作りました。

—— 手作りカレンダー、素敵なアイデアですね。

橋本:ありがとうございます。そのカレンダーを見たある会報誌を編集している方が「これは何ですか?」と聞くので「コピーしていて本物ではないのですが、これはちぎり絵なんですよ」と言ったら、「これで是非表紙を作成してくれませんか」ということでした。ちぎり絵をやり始めて間もなく1年という時でしたが、毎月の表紙をまずは一年契約ですることになりました。

—— その方は雅子さんの作品から何かを感じ取られたのでしょうね。その雑誌の表紙用に創られたのはどんな作品だったのですか?

橋本:日本の景色や、「1月はお正月に関する作品を創ってください」とか、「4月は桜に」など編集者と相談しながらやりました。

—— 12回雅子さんの作品が表紙を飾ったのですね。

橋本:1年で終わると思ったら、契約が延びて結局5年間することになりました。それがあったから、私はずっと続けてきたと思います。表紙一つを創るのに1ヶ月近くかかったりしました。すると、試作のおかげで作品がどんどん貯まっていき、それを見た方が「うちのサロンに飾りたい」とか「うちのお店に飾りたい」となって、やめてはいけませんよという感じです。こちらから売り込みに行ったことは一切なくて、自然に仕事になっていたのです。

—— ちぎり絵をやめたくなったことはありますか?

橋本:やめたくなったことは一切ないのですが、私は呼吸法も教えているので、そちらが忙しくなった時、地方に行ったり出版した後に講演があったりで、去年などがそうでしたが、ちぎり絵が必然的にあまり創れない時がありました。そうすると創りたい気持ちが膨らみます。それはそれですごく良くて、次に創った時に作品のエネルギーがポンと変わっているのです。

—— 創れない期間にも意味があり、ご自分の中で何か変化が起きているという訳ですね。

橋本:はい。だからその時々の自分のエネルギー、パッション的なものが作品に乗っているなと自分で見ては思っているのです。きっかけは、お店でたまたまちぎり絵を見かけたというだけなんですけど、そんな感じで続いてきました。

—— その5年間の雑誌の表紙のお仕事が終えられた後は、どのようにちぎり絵とお付き合いされたのですか?

橋本:個展を開きました。そのすぐ後には介護施設の内装のデザインをしている方からご連絡がありました。その方はたまたま私のちぎり絵のポストカードを誰かから頂いたとのことでした。その介護施設というのは、桜をテーマにしている施設や、南の島をテーマにした施設、ヨーロッパをイメージした施設など、色々なパターンの施設を造っているので、そこに飾るちぎり絵をという依頼がありました。それでまた7〜8箇所用に創りました。

—— そのグループの施設に行くと雅子さんのちぎり絵が飾られているのですね。

橋本:はい、あります。1箇所に1点か2点飾らせてもらっています。ただ作品にちぎり絵作家橋本雅子とは入っていないので、ご高齢者など施設にいる方は、ただ飾ってあるから見ているのだと思います。

—— 雅子さんの想いが乗っているちぎり絵があれば、きっとそれを見てらっしゃる方々も色々なものを受け取っていると思います。

橋本:それだと嬉しいですね。

—— 個展は最初はどのように開かれたのですか?

橋本:表紙用にちぎり絵をしていた健康雑誌を作っている団体の方から、会報誌のために創作した5年分の中のいくつかの作品で個展をしませんかと言われ最初の個展を開きました。自ら個展を開くようになったのは2011年ごろです。

—— 個展の開催は年に何回とか定期的になさっているのですか?

橋本:年に1回と思っていたのですが、年に2回する時もあれば1回もできない時もあって、呼吸法が忙しくて、しばらくできなくなり、2018年は4年振りに開きました。

—— 9月に都内で個展を開催されましたね。素敵な作品の数々を私も拝見させていただきました。個展のテーマの通り、スーッと息が楽になるような癒しの空間がそこにあり、やわらかさの中にもパワーのこもった作品がたくさんで、楽しませていただきました。

(インタビュアー・長岡 純)

【イベント情報】

橋本雅子 ちぎり絵個展 「Just Breathe」 ●会期2019年2月15日〜17日

11:00~18:00 (最終日のみ16:00まで) ※会場は18時に閉館します

●会場:長居パークサイドギャラリー 大阪府大阪市住吉区長居東4丁目2−7 長居中央ビル 402号室 http://www.nagai-parkside-gallery.site/access/

●個展タイトルの「Just Breathe」は、呼吸をしていること、今ここを生きていること。時の移行をイメージした作品や、植物などの作品を展示予定。すべて和紙で表現している。

●同時開催:「Lanakoi Popup shop」 Hula dancer SakiとMiyuuがハワイでしか採取できないSunrise shellを使ったアクセサリーや、ハワイ語をモチーフにしたTシャツなどを販売。 Mahalo https://lanakoi.thebase.in

#橋本雅子

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